コンテンツへスキップ

銀座 登録有形文化財のビヤホールライオン銀座7丁目店 圧倒的な大空間で時空を超える


シェア:
PR

立地と歴史

銀座駅から向かうとGINZA SIXの先の中央通り沿いに店はあります。銀座ライオン自体はたくさん店舗がありますがここは他店に追随を許さない歴史と伝統が詰まっています。

正式名称は銀座ライオンビルにあるビヤホールライオン銀座7丁目店です。

ここの凄いところは、店内は昭和初期の内装のままで1934年築から87年経った現在もほぼ創建当時の姿をとどめています。

この建物は、大日本麦酒株式会社(サッポロビールアサヒビールの前身)の本社として建設されたもので、当初は1階はビヤホール、その上階はオフィスとして使用されていました。竣工した1934年は関東大震災の復興期で銀座に最新の鉄筋コンクリート造のモダン建築が次々に登場していった時代です。

設計者は菅原栄蔵で銀座にはライオンビルのほか、新橋演舞場なども手掛けました。昭和レトロとかアンティークとかそんな生優しいものではなく、時空を超える空間です。

追記:2021年11月登録有形文化財に指定されました!

店構え

ファサードは竣工当時のものではありません。それでも風格のある佇まいです。▼

銀座 ビヤホールライオン銀座7丁目店

店内

店内に入った瞬間「ああ」とため息とも悲鳴ともつかない声が漏れてしまいます。

本当にタイムスリップしたかのような大空間が広がるのです。

この素晴らしいビヤホールライオンのインテリアには、絵が好きだったという設計者の菅原栄蔵の才能と趣味が反映されています。

室内装飾のテーマは「豊穣と収穫」です。正面のガラスモザイクの原画は作家では無く設計者の菅原栄蔵です。

古代ギリシャ時代の装いの女性たちが大麦を収穫しています。大麦以だけでなくブドウがたわわに実り、アカンサスの花が咲いています。

このモザイク画完成までに3年もかかっているんです。大作だー!▼

銀座 ビヤホールライオン銀座7丁目店 ガラスモザイク

壁タイルの色は「大地」をイメージした赤褐色です。この色味が荘厳さを醸し出しています。

また、天井から下がる照明のデザインは、ブドウの房をモチーフにしたものとビールの泡を表す水玉模様が描かれたものの2種類あるのでよく見てください。

写真では光っているので飛んでしまっています。▼

銀座 ビヤホールライオン銀座7丁目店 ガラスモザイク

よく見ると太い柱の上部には、ビールの原料である麦の穂をイメージした装飾タイルがあしらわれています。

これら柱と壁用のタイルは陶芸作家の小森忍が作成したもので、ただのタイルではなく作品なわけですね。

銀座 ビヤホールライオン銀座7丁目店 内装

ホール内には花や果物、農作物などを描いたガラスモザイク画が計10点ありますので正面の大型ガラスモザイクだけでなく周囲の作品も見てください。▼

銀座 ビヤホールライオン銀座7丁目店 ガラスモザイク

床に貼られているタイルも1934年の開店当時からのものです。▼

銀座 ビヤホールライオン銀座7丁目店 床タイル

メニュー

空間にばかり気を取られていてメニューの写真を撮るのを失念しました。店頭写真で失礼します。▼

銀座 ビヤホールライオン銀座7丁目店

こんな食品サンプルもありますよ。▼

銀座 ビヤホールライオン銀座7丁目店

オーダー

ニシンのマリネとトマトのカルパッチョです。玉ねぎたっぷりで嬉しい。▼

銀座 ビヤホールライオン銀座7丁目店 トマトのカルパッチョ

ニシン美味しい!▼

銀座 ビヤホールライオン銀座7丁目店ニシンのマリネ

炒めスパゲティナポリタンです。

空間が荘厳すぎて圧倒されちゃうのですが、オーソドックスな定番メニューで安心します。目玉焼きに赤いウィンナなんて最高じゃないですか。▼

銀座 ビヤホールライオン銀座7丁目店 ナポリタン

ポイント

ライオンの前を何度も素通りしている方はたくさんいると思います。

実は店内がこんな凄い異次元空間だなんて(若い人は特に)知らない人が多いのではないでしょうか。とにかく一度行った方がいい空間です。▼

銀座 ビヤホールライオン銀座7丁目店

ここの圧倒的な大空間は経験必須です。設計者がこだわり抜いたインテリアを肴にランチでもディナーでも昼のみでも夜のみでも、行ったことのない人はとにかく一度行ってみて欲しい場所です。

大空間に圧倒された後はこのまま中央通りを新橋方面へ向かって、歴史繋がりで日本最古のカフェーパウリスタでコーヒーブレイクがおすすめです。石繋がりなら有楽町のストーンってのもありですね。ビールの後に締めのラーメンチャーハンで中華三原も捨てがたい。

銀座ライオン

中央区銀座7丁目9−20 MAP

シェア:
PR
同じカテゴリーの記事 PR
PR
PR

コメントを残す

PR