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目黒に来ると食べたくなるのが、とんかつとんき目黒本店です。
今回が何度目のとんきなのかは、すでにカウント不能ですが、今回初めて開店5分前に並んで開店と同時に入店しました。改めてとんかつとんきが長く愛される理由を紐解いていきたいと思います。
立地と歴史
創業は1939年(昭和14年)です。創業は目黒駅の別の場所にありましたが、現在の場所に移転してからすでに50年です。
さすがに私は旧店舗は知りませんが、その旧店舗には食通で知られる文豪の池波正太郎も通ったという老舗の名店なのです。
現在は創業者のお孫さんである3代目が、お店を切り盛りしています。
開店前にすでに行列
とんきはランチ営業をしていないので、夕食でいただくことになります。開店は16時。
この日は開店5分前に到着しましたが、大きなとんかつの文字の入った暖簾の前にすでに10人くらいの人が並んでいました。週末でもない平日でです。やっぱりとんきですね。並んでないってことはないのだなぁとしみじみ。
お店は、1階だけでなく2階にも客席がありますが、私はやっぱり1階のカウンターで食べたいです。というか、実は2階で食事したことはありません。
とんき劇場
私が1階のカウンター席がいい理由は、目の前で繰り広げられるとんき劇場です。
とんき劇場って何?と思うでしょうが、行ってみればわかります。
とんきの厨房は、カウンターから見渡すことのできる「さらし」という特徴的なスタイルです。
その広いさらしの中で、テキパキと働く職人たちの姿を見るのがとても楽しいし、とっても気持ちいいのです。まるで劇場で演劇を鑑賞するかのような見事な流れができているのです。各々職人さんは、完全分業制で黙々と自分のポジションをこなします。
花形
とんき劇場の中で1番の花形と言われるのが、真ん中で揚げたてのとんかつを切る係です。現在は、この花形を3代目が担当されています。とんきに入ってすでに15年以上の3代目ですが、何十年も働いている熟練スタッフが多いので、まだまだひよっこなんだそうです。
そもそも、このとんき劇場のステージである「さらし」に出てこられるのは、ある程度経験のあるスタッフだけで、実は、奥の厨房で皿を洗ったり、ご飯を盛り付けたりしている裏方さんスタッフもいるのです。
シンプルなメニュー
メニューはとってもシンプルです。とんかつ屋さんですから、とんかつだけで勝負です。定食には、とんかつとご飯、豚汁、お新香がつきます。
お店のどこにも何も書いていませんが、付け合わせのキャベツとご飯はおかわり自由です。
豚汁は1回だけお代わり無料です。キャベツやご飯は、なくなってくるとこちらが声をかける前に、店員さんからいかがですか?と声をかけてくれます。
▲メニューの価格は取材時のものです。最新(2024年)の価格は2,300円です。
私はいつもヒレかつなのですが、今度は、二人で行ってヒレかつ定食に串かつ1本づつ付けてみようかなぁと思います。
オーダー
私は初めて訪問した時からずっとヒレかつ一筋です。ヒレカツしか食べたことがないので、ロースや串カツについては語れないのですが、とんかつはとんかつです。ヒレかロースかはもう個人の好みだと思います。
そして、このとんかつにかけるオリジナルのとんかつソースは、社長が秘伝のレシピで、しかもご自宅で作っているそうで、現役のスタッフは誰も知らないんですって!
暖簾分けした人たちだけが教えてもらっているんですって。どんなレシピなのか興味津々です。▼
ヒレかつは縦と横に切り目が入っていて、とても食べやすいのです。衣が薄くてカリカリですごく好きです。衣が薄いので全然脂っこくなくて食が進むんですよねぇ。豚汁もとんきオリジナルで、豚と豆腐の直球勝負な豚汁です。▼
驚異の記憶力
とんきはとにかく大人気なので、いつもお客さんでいっぱいです。現在は、コロナで待機する椅子が間引かれていますが、通常は待機用の椅子が、壁際にビッシリで、それでも店の外に行列ができていることもあるくらいです。
とにかく入店していきなり座れるのは16時台だけではないでしょうか。で、とんきの何がすごいって、後ろの待機用の椅子は、入店の順番に並んで待っているわけではないのです。
みんな好き好きに壁際の空いている椅子に座って待っていると、ちゃんと暖簾をくぐって店に入った順に間違いなくきちんと案内されるのです。しかも、入店時にオーダーしたメニューが入店順を守って提供されます。
広いさらしの中のとんき劇場も見応えあってすごいのですが、この驚異の記憶力による着席案内も見所の一つです。
あんまり混雑している時には行きたくないけれど、この驚異の記憶力による着席案内ショーも実は楽しみの一つだったりします。
とんきの暖簾分け
とんかつとんき目黒本店とあるので、支店もあるってことなんですが、全部暖簾分けです。
とんきから正式にのれんわけしているのは、東京だと「高円寺店」「駒込店」「国分寺店」「三軒茶屋店」の4店舗。東京都以外だと「新潟店」「新発田店」「牛久店」の3店舗です。このお店以外のとんきはたまたま店名が被っているだけだそうです。
まだ、暖簾分けのお店には一度も行ったことがないので、今度見かけたら行ってみようかなぁ。でも、やっぱりさらしを舞台にしたとんき劇場が見たいんだよなぁ。
色違いの暖簾
さて、このとんき「暖簾」ですが、どうも色違いで2種類があるようなのです。
▲これはネイビーというか濃紺の暖簾。
▲こちらは白色の暖簾。
どうも冬バージョンと夏バージョンではないかと思うのですが。
とんきを訪問するときは暖簾の色がどちらなのかも注目してみてください。
基本情報
店名 | とんかつ とんき (Instagram) |
住所 | 目黒区下目黒1丁目1−2 MAP |
最寄駅 | 目黒駅徒歩約5分 |
定休日 | 火曜 |
営業時間 | 16:00 – 21:00 |
禁煙・喫煙 | 全席禁煙 |
営業時間、定休日などは変更になる可能性があります。