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日本橋にある東洋/TOYOは、1階が喫茶で2階がレストランで構成された2フロアのお店です。店舗の面積は1,2階ともにとても広いお店です。今回は午後の訪問だったので1階の喫茶店でケーキとコーヒーをいただきました。
立地と歴史
お店の人の話では、当初はこの場所で餡子などを販売していたのが始まりらしいと言う話でした。
現在の東洋ビルが建ったのは1965年(昭和40年)で、この業態になってからすでに56年なので、創業からは70年以上の日本橋の老舗です。
店構え
個性的な模様のテントが目印の店構えです。TOYOのフォントもよくみるとかなり可愛いです。
喫茶店には、大抵は事前に下調べしてから行くのですが、ここTOYOは完全に通りすがりで、このTOYOの文字とか赤いテントやサンプルケースが気になって入ってみました。▼
1階カフェTOYO
入ってびっくり。そこは個性豊かなインテリアでした。北欧系と言うのか、レトロフィーチャーなのか、なんともカテゴライズしずらいインテリアデザインなのですが、明かに斬新だし、かなり凝ったデザインであることは間違いありません。
んーこれは直感にまかせて入ってみたけれど、当たりの予感。と言うかあたり!
調べてみると、1981年にインテリアデザイナーの境田孝がデザインしたお店でした。
境沢孝というのは、剣持勇や倉俣史朗らと同じ頃に活躍した主に飲食店を多く手掛けたインテリアデザイナーです。残念ながら2001年にご本人は亡くなっていますが、その後2001年と2005年にそのご子息である境沢健次によって1階2階ともに改装が行われています。いわば、東洋は境沢親子による合作の空間なのです。
1階のカフェは、改装でだいぶ変わったらしいので、ほぼご子息の境沢健次デザインのお店のようです。テーマは潜水艦なんだとか。▼
壁の造作はもちろんのこと、椅子やテーブルも全部オリジナルのデザインのようです。おそらくご子息のデザインによるもの▼
2階ブラッスリーTOYO
境沢孝がデザインを手掛けた時は「レストラン東洋」と言う直球な店名だったようですが、現在は、お洒落に「ブラッスリー東洋」です。
しかし、そここにレストラン東洋が残っているので、どちらでも間違いはないようです。
実は、1階のカフェ利用しかしてないのですが、2階も見せていただけますか?とお聞きしたところ、どうぞどうぞと快く承諾してくださいました。
1階のカフェのスタッフの方も2階のレストランのスタッフの方も皆さんとてもパキパキと仕事をこなしつつ、とても人柄が良い方々でした。これ、喫茶店あるあるですよね。
2階へ向かう階段にある謎のオブジェ。しかし、可愛い。▼
すでにランチ営業は終了しており、2階にはほとんどお客さんがいなかったので、思い切り見せていただきました。
しかも、デザインについて質問をしたら、改装時に掲載された「商店建築」をわざわざ奥から出して見せてくださいました。
その節は本当にありがとうございました。
扉を閉めれば個室になるこの部屋は、装飾がこれでもかと言うほどてんこ盛りです。手前の部屋は全面ウィンドーなので装飾は最低限。こちらの部屋には窓がないので、思いっきりデザインが施されています。その疎密が面白い。▼
天井の造作がなかなかすごいこの個室のデザインは、ほとんど改装後のデザインなので、ご子息のデザインによるもの。壁のキラキラはレトロフィチャーな装飾ですね。▼
この手前の部屋は昔の写真をみると天井に木が貼られていて、別の照明がついていました。ですから、現在残っているのは、1階同様ほとんどご子息のデザインのようです。▼
カフェテリア東洋のメニュー
ちょうど3時過ぎだったので平日にもかかわらず、お客さんは結構入っていました。ウィンドウから見える席がいっぱいでも奥に広いので、入店してみましょう。さて、カフェのメニューです。1階でも軽食は食べられるようです。▼
こちらはケーキのメニューです。入店時に冷蔵ケースがあるので、そこで本物をみて決めてもいいと思います。おしるこまでありますね。▼
どれも美味しそうです▼
オーダー
結局、バナーヌ・ショコラとコーヒーのケーキセットです。ミルクピッチャーもころっとしていて可愛いなぁ。▼
ポイント
日本橋の駅近にこんなに素敵な巨大カフェがあるとは今まで全く気付きませんでした。次回は2階でランチを食べたいと思っています。いろいろご親切に見学・説明ありがとうございました。
基本情報
店名 | カフェテラス 東洋/TOYO |
住所 | 中央区日本橋1丁目2−10 MAP |
最寄駅 | 日本橋駅徒歩1分 |
定休日 | 日曜 |
営業時間 | 10:00 – 21:00 (土は17:00まで) |
禁煙・喫煙 | 全席禁煙 |
営業時間、定休日などは変更になる可能性があります。