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小田原邸園交流館清閑亭は、旧黒田長成侯爵別邸で現在は、国登録有形文化財に指定されている数寄屋づくりの邸宅です。
立地と歴史
清閑亭の歴史は古く、昭和レトロレベルではありません。しかし、古くていいものの大先輩なので、カフェそのものには歴史はあまりありませんが、建物の歴史がそれを凌駕するので、今回はこのラブレトロに認定したいと思います。
過去にも、ジョサイア・コンドル設計三菱一号館美術館のcafe1894や、ゴシック建築 慶應義塾図書館旧館の喫茶 八角塔など、カフェよりも建築そのものをラブレトロに認定したカフェがあり、これらを歴史系とカテゴライズしたいと思います。
清閑亭は、明治時代に活躍した黒田長成侯爵の別邸として、1906年(明治39年)に建てられました。戦前は、浅野公爵家、戦後は第一生命保険相互会社の施設といて使われてきました。
2005年(平成17年)に国の有形文化財に登録され、2008年(平成20年)に小田原市の所有となりました。現在は小田原市の施設として2010年(平成22年)より一般公開されています。
建築
旧小田原城三の丸外郭土塁の南向き傾斜地に位置しており、晴れた日は母屋から真鶴半島や大島を望む相模湾や箱根山を一望できます。
この眺めが本当に素晴らしい!2階に登ってしばし海を眺めていたい。
建物は、格式ばらない数寄屋造りで、平屋と二階家が連なっている雁行型です。設計したのが誰なのか調べてもわかりませんでした。
名のある建築家ではないのか、記録が残っていない感じなのでしょうか。
お居間にあるカフェ
建物内には板絵襖や網代組天井など優れた意匠も見ることができます。
カフェになっているのは、庭に面した1階のお居間です。縁側から庭に出ることもできます。▼
メニュー
レゾートカフェ清閑亭のメニューです。ドリンクはコーヒー、紅茶、抹茶と小田原みかんジュース。スイーツはクッキーと小田原城の形をしたとっても可愛い最中です。▼
オーダー
4年前にも訪問しているのですが、写真を見返したら全く同じものをオーダーしていました。ただし、前回は、小田原最中が、皮とあんが別々で自分で最中を作るタイプでしたが、コロナウィルスのせいなのか、今回は出来上がった最中でした。
出来上がっていても、そうでなくてもこのお城の形の最中は最高に可愛いです。抹茶との相性も最高です。
みかんジュースはすっきりとした柑橘類の甘みで1杯では足りないくらいです。▼
ポイント
とにかく、落ち着く場所です。日当たりもいいし、眺望も最高。静かで居心地が良すぎて長居してしまいます。
更にここは入場料などありません。見学するだけなら無料です。無料でこの空間に身を置けるなんていい街なんでしょう!小田原って。
小田原の喫茶店、インテリアが最高!大窓から降り注ぐ光が気持ちいい 駅前の喫茶 ケルンや、象のロゴマークが可愛い 喫茶ジャンボ、
クラシカルな雰囲気でとっても居心地いい 珈琲館 豆の樹、小田原城のすぐ近くコンパクトだけど明るく開放的なコーヒーショップかざみどり、創業100年! 薄皮あんぱんが美味しい老舗 柳屋ベーカリーなど素敵なレトロ喫茶がありますよ!
基本情報
店名 | レゾートカフェ清閑亭 |
住所 | 神奈川県小田原市南町1丁目5−73 MAP |
最寄駅 | 小田原駅徒歩約15分 |
定休日 | 火曜 |
営業時間 | 10:00 – 16:00 |
禁煙・喫煙 | 全席禁煙 |
営業時間、定休日などは変更になる可能性があります。