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神奈川県は、横浜市の馬車道駅のほど近くに建つレンガ造りの瀟洒な建物「馬車道十番館」。この馬車道十番館の1階にある喫茶室に行ってきました。
立地と歴史
馬車道駅から徒歩7分ほどの場所にあります。5階建てのビルの一階が馬車道十番館の喫茶室と売店、2階は英国風酒場、3階がレストラン、4階と5階が宴会場です。現在は、コロナ禍で少なくなっていると思いますが婚礼会場としての利用もできるようです。
馬車道十番館は、地元のとんかつの老舗、勝烈庵(かつれつあん)の10番目の系列店として1967年(昭和42年)に洋食の山手十番館ができ、その3年後に姉妹店として開業しました。外国の商館に番号を付けた昔に倣い、店名を馬車道十番館と名付けました。
また、馬車道十番館が建つ場所は、明治初期に横浜港の埋め立て事業を手がけたことで横浜の発展に寄与し、「横浜の父」あるいは吉田勘兵衛、苅部清兵衛らとともに横浜三名士ともいわれ、その業績は高島町という地名にも残っているほどの人物高島嘉右衛門家の旧跡です。高島嘉右衛門は、ガス事業の創始者でもあるのです。ですから、ロゴマークがガス燈なんですね。
店構え
店前に建つガス燈が目印です。また、その横にはレトロな公衆電話ボックスが置かれています。ここだけタイムスリップしたような錯覚に陥ります。
今は、ガスではありませんが、当時のガス燈の面影を感じますね。▼
この牛馬飲水槽は、1917年磯子区に設けられたものを十番館の前に移設してあります。▼
店内
お店に入ると正面にショーケースがあって、ここには看板商品のビスカウトなど焼き菓子が並んでいます。看板商品のビスカウトは1550年頃に伝来した由緒あるお菓子です。
その先の喫茶は吹き抜けの大空間で、赤い椅子が整然と並び、間仕切りのサンドブラストには馬車道の様子が描かれています。
床のフローリングは年季が入っているけれどピカピカ。
ウェイトレスさんの装いがザウェイトレスなのが気分を盛り上げてくれます。
席と席の間仕切りはサンドブラストで食事をする風景や、馬車が通る様子などが描かれています。▼
メニュー
開店と同時に入ったのでモーニングメニューもありました。▼
美味しそうなメニューがたくさんあって迷いますね。▼
メニューにもロゴマークのガス燈が描かれいてます。▼
スタンダードなメニューです。▼
赤煉瓦をイメージした四角いプリン十番館プティングロワイヤルは一度は食べてみたいメニューのひとつです。▼
ケーキは入り口の売店にある冷蔵ケースにたくさん並んでいるので、本物を見て選びたいですね。▼
開港カレーなんて横浜らしくて美味しそう▼
ビスカウトは、レモン、ピーナッツ、チョコレートの3つの味があります。▼
オーダー
せっかくモーニングメニューがある時間に行ったのでやっぱりモーニングです。写真では切れてしまいましたが、ジャムは柑橘系とイチゴの2種類ついてきます。▼
食器類にもガス燈のマークがついていてかわいい。▼
これはカフェオレです。▼
ポイント
異国情緒あふれる横浜らしい喫茶店です。大きな時計や床のフローリングも素敵ですね。ウェイトレスさんのユニフォームも銀座ウエストみたいでとってもかわいいです。
ケーキがたくさんあって次回は是非ティータイムにケーキとコーヒーをいただきたいです。▼
ガス燈のマークがついたティラミスもいいですね。▼
2022年3月21日(月)より4月28日(木)まで改修工事のため全館休館予定です。また、2階のBARは現在金土日のみの営業です。
基本情報
店名 | 馬車道十番館 |
住所 | 神奈川県横浜市中区常盤町5−67 MAP |
最寄駅 | 関内駅徒歩約1分、馬車道駅徒歩約3分 |
定休日 | – |
営業時間 | 10:00 – 22:00 |
禁煙・喫煙 | 全席禁煙 |
営業時間、定休日などは変更になる可能性があります。