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鴨川沿いで四条大橋のすぐ横にあるヴォーリズ建築で有名な北京料理の東華菜館に行きたい行きたいとずっと思っていてなかなか叶わなかったのですが、ようやく念願かなって初訪問してきました。
そこは外から見るよりもいろいろなところが、ずっとずっとすごかった。
立地と歴史
四条大橋の袂、鴨川が見渡せる好立地に1926年(大正15年)に竣工した歴史ある建築は、最初から東華菜館ではありませんでした。大正時代のビアホールブームに乗って、浅井安次郎氏が新しいビアレストランをイメージし、その設計をウィリアム・メレル・ヴォーリズ氏に依頼したのが始まりです。
その後戦時中洋食レストランの存続が困難になり、1945年(昭和20年)北京料理のシェフの手に渡り東華菜館となりました。
現オーナー家が譲り受けてから77年、竣工してから、もうすぐ100年になろうとする貴重な建築が、これまで大切に維持管理されてきたのは奇跡です。
建築も見どころ満載ですが、竣工時から現在まで使われ続けている1924年アメリカで製造されたOTIS社のエレベーターは、日本最古の現役エレベーターとしてとても有名です。
普通のエレベーターのように勝手に乗ることはできません。スタッフ同行の上で乗り、操作はスタッフが行います。▼
鴨川納涼床(約120席)は5月1日から9月30日まで、席料が加算されることなく店内と同料金で利用できます。
これは気持ちいい!▼
店構え
学校や教会の建築を数多く手掛けたヴォーリズの唯一のレストラン建築なのでとても貴重な存在です。
言わば、ヴォーリズが飲食店としてデザイン・設計した場所で食事をいただけるのはここだけということです。
玄関ファサードの装飾は海の幸・山の幸等食材がモチーフです。▼
店内
店内は見どころだらけなので、本当に一部だけのご紹介です。
訪問時は、川床が始まったばかりだったので、店内で食事をしてる人はとても少なかったため上階は使っていませんでした。
ですから、ゆっくり見学できてラッキーでした。
4階、なんともゴージャスな内装。天井の梁の模様とか、壁面の装飾とか、全部竣工時のものです。▼
こちらは3階の様子です。ここも天井の装飾がすごいです。▼
2階の個室がとっても素敵でした。天井やアーチの造作の凝りようったら!目を見張ります。
ここまで装飾が徹底的なのは、他にないのではないでしょうか。▼
メニュー
こちらは夜に訪問した時のメニューですが、昼も夜も特に変わりがないようです。▼
2人での訪問だったので、注文にも限界があり、ここは大人数で来てたくさん頼みたいところです。
オーダー
せっかくなので、鴨川の川床で食事をしました。
エビとたまごの炒め物です。キクラゲが入っていてふわふわ卵とエビが美味しかった。▼
中華の定番、麻婆豆腐は王道の味であり鉄板の味。▼
チャーハンはパラパラ系で美味しくいただきました。▼
焼き餃子はもっちり系。水餃子に焦げ目つけましたっていうタイプです。これは満腹になるなぁ▼
とにかく、オーダーしてから料理が出てくるまでがめちゃくちゃ早い。まだ明るい夕方に訪問して、あっという間に料理がきて、あっという間に食べ終わってしまいました。
ポイント
食事が終わってから、建築を見学させてほしいとお願いしたら、日本最古のエレベーターに乗ってスタッフによる運転で4階まで行きそこで、「今は予約が入っていないので自由にみてください。」と言われて自由行動をすることができました。
時間や予約状況によって見学できる場所は限られてくると思います。
我々は平日の夕方17時頃の訪問だったので、じっくり堪能することができました。ありがとうございました。
HPにも書いてありますが、建築の見学だけはできませんので、建築も料理も堪能しましょう。
建築については姉妹サイト「建築とアートを巡る」で追々書いていきたいと思っています。
基本情報
店名 | 東華菜館 本店 |
住所 | 京都府京都市下京区斎藤町140−2 MAP |
最寄駅 | 京阪本線 祇園四条駅 3番出口徒歩1分、阪急京都線河原町駅1番B出口徒歩1分 |
定休日 | 無休 |
営業時間 | 11:30 – 21:30 |
禁煙・喫煙 | 全席禁煙(喫煙スペースあり) |
営業時間、定休日などは変更になる可能性があります。