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外側はレトロ、中身はニューウェーブ。饂飩くろさわ跡地のカフェ「ストリーマー麻布十番」


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麻布十番商店街の外れ、けやき坂の方が近い場所にあるニューウェーブ系コーヒーのストリーマーコーヒーカンパニーの麻布十番店。

開店したのは2023年なのでレトロでもなんでもないのですが、実はその店舗はある老舗うどん店の跡地。今もそのうどん店時代の造作が随所に遺されています。

▲六本木でもあり麻布十番という華やかな土地、インバウンドのお客さんも多いニューウェーブ系のスペシャルティコーヒーのカフェ。でも店内には昭和の旅館や料亭で使われていたような窓があったりします

昭和レトロというか古民家風というか、なんとも懐かしい室内。

いったい前身はどんな店舗だったのでしょう

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立地と歴史

麻布十番商店街の大通りを六本木の方に歩き、六本木ヒルズのゲートタワーの手前にあるのが「ストリーマーコーヒーカンパニー」の麻布十番店。

すぐ先にはスタバや蔦屋書店そしてイルミネーションなどで有名なけやき坂という立地です

▲店頭には赤い座布団が敷かれたスペースがあって、簡単なテラス席としても使えます。

でもこの場所を見てピンとくる人は多いかも。

そう「饂飩くろさわ」があった場所です。

「くろさわ」という名前で映画監督の黒澤明を思い浮かべばほぼ正解。ご子息の黒澤久雄さんが30年以上にわたり経営されていたうどん店が「饂飩くろさわ」です。

コロナのパンデミックの最中に休業し結局再開することなく閉店してしまった「饂飩くろさわ」をほぼそのまま使ってオープンしたのが「ストリーマーコーヒーカンパニー麻布十番」なのです。

古いとはいえ近代的なマンションの1階を古民家風にしたうどん屋というのが「饂飩くろさわ」だったのですが、その店舗を手入れをして使っているので和風のテイストが色濃く残るカフェが出来上がりました。結果的にインバウンドのお客さんに大ウケです

店構え

見たところ古民家風ですが古民家ではなくマンションです。「饂飩くろさわ」は1990年代から営業していましたが、建物はその当初から古民家風でした。

▲これはストリーマーコーヒーになってからの店舗。

右が入口、そして大きな窓があって中が見えるという作りですね。

開放的な感じなので入りやすいです

▲これは「饂飩くろさわ」だった頃の様子。

右の入口付近も変わっていますし、左の今は大きなウィンドウになっている部分は植栽で目隠しされていたことが分かります。たったこれだけの違いで格式のある老舗店に見えたり、今風な開放的なカフェに見えたりするのですね。

店内

外観は古民家風というテイストは変わらないけど、店舗の印象としてはかなり違っています。

それでは店内はどうでしょうか。

簡単に言うと「饂飩くろさわ」時代にあった仕切りを全部取り払って大きなカフェスペースにした店内です。

▲キッチンの場所は代わりませんが、カウンターと壁で仕切られたテーブル席というレイアウトから、中央に大きなテーブルを2つ置いたレイアウトに変わっています。

でも壁などは再塗装されたりして手入れをされていますが、柱や天井は昔のままだったりしてレトロなんだけど何か新鮮。でも何か共通するものがあるという不思議な感じです。

▲これは「饂飩くろさわ」の頃のカウンター席ですが、今はこのカウンターを再利用したと思われるテーブルを利用しています。

他にも再利用している部材や調度品がありそうです。

メニュー

さてメニューですが、これはレトロでもなんでもないストリーマーコーヒーカンパニーのメニューはです。

▲コーヒーとビール、それとコーヒーとアルコールをブレンドしたもの
(メニュー内容と価格は取材時のものです)

オーダー

今回はアメリカーノをオーダー。

▲普通のストリーマーコーヒーのアメリカーノです。

ポイント

黒澤明と黒澤久雄の美学、美意識を反映させて1990年代に作られた「饂飩くろさわ」の店舗をストリーマーコーヒーが新しい感覚を加味しながら受け継いだ店舗です、

コーヒーも訪れるお客さんもいかにも21世紀の東京という感じですが、店内のあちこちに見られる ”20世紀末からみたレトロ感覚” との対比がとても面白いです 。

黒澤明ゆかりの店舗とカフェしても楽しんでみたいものです。

基本情報

店名 ストリーマーコーヒーカンパニー麻布十番
住所 港区六本木6丁目11−16  MAP
最寄駅 六本木駅、麻布十番駅
定休日 なし
営業時間 8:00 – 18:00 (月〜木)
8:00 – 19:00 (金)
9:00 – 19:00 (土)
9:00 – 18:00 (日)
禁煙・喫煙 全席禁煙

営業時間、定休日などは変更になる可能性があります。

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