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名古屋というと全国を制覇したコメダ珈琲など独特の喫茶店文化で有名ですが、その中で1949年(昭和49年)創業という老舗純喫茶「洋菓子・喫茶ボンボン」を訪問してみました。
全国的にも有名な純喫茶だけあって平日でも順番待ちになるほどの人気ぶり。洋菓子店の方もお客さんがひっきりなしに訪れていてその人気の高さが実感できます。
立地と歴史
創業は戦後間もない1949年。まだ甘いものも贅沢だったろう時代です。それ以来75年以上、名古屋を代表する洋菓子店、純喫茶として営業し続けているようです。
建物自体は昭和のどこかの時点で改築されているようで、外観も店内も昭和の薫りを色濃く残すもの。そんなところも昭和な純喫茶として今も人気が絶えない理由の一つです。
▲これはボンボンの洋菓子店の入口。喫茶店の入口は高速道路が走る大通りに面しています。
繁華街の栄にも近く、バスや地下鉄でアクセスするのが便利かと思っていたのですが、さすが自動車大国名古屋だけあって、すぐ近くに専用の広い駐車場が用意されていました。
店構え
見たところは喫茶店の店舗と洋菓子店、それと自社工場、さらに住居も兼用する自社ビルのように見えます。
▲「洋菓子ボンボン」、「COFFEEボンボン」、「BONBON COFFEE」といった看板がここが純喫茶の聖地ボンボンであることを主張しています。
店内
いかにも昭和な純喫茶だと感じるのはやはり店内です。
お店側もそれはよく理解していて、下手にリフォームしたりせず、雰囲気を残すように努めているようです。
▲ビロード張りのボックス席。
テーブルの上に置かれたシュガーポットが純喫茶ぽさを強調しています。
たぶん昔は灰皿もセットで置かれていたと思うのですが、今は店内全席禁煙です。
▲これはテーブル席。
革張りのソファです。
壁にはメニューや注意書きの他に絵画がかけられています。
▲店内の照明や置物も昭和感を醸し出しています。
▲ケーキ皿とペーパーナプキンです。
お皿には「Royal Bon Bon」と銘が入っていますし、ナプキンには「Special Cake & Coffee Bonbon」という文字とウェイターさんのイラストが入っていました。
メニュー
さてメニューですが、やはり目玉はケーキメニュー。
▲これがそのケーキメニュー。
40種類以上のケーキが並んでいます。
どれを食べようか迷ってしまいますが、手頃なお値段でもあるので食べたいものは全部オーダーするのが良いと思います。
▲これはドリンクと軽食とデザートのメニュー。
平日のモーニングセットが120円という文字が見えますが、これはトーストやゆで卵が付いていくるいわゆる名古屋モーニングなのでしょう。
▲これはデザートメニュー。
地元の常連さんたちは今日はこれ、明日はあれというようにその日の好みでいろいろ食べているのでしょうね、羨ましい。訪問したのは平日だったので地元のお客さんが多い様子でしたが、週末になれば観光客が加わって大混雑になるのでしょう。
(メニュー内容と価格は取材時のものです)
オーダー
今回は冷たいドリンクをメインに、各種ケーキをあれこれオーダーしてみました。
▲定番の「ショートケーキ」です。
シンプルな昔ながらのショートケーキ。逆に今になってみると新鮮です。
▲オシャレ感満載というケーキではありませんが、なんとも懐かしいケーキを懐かしい昭和な雰囲気の店内で。というところが昭和レトロ喫茶の醍醐味です。
ポイント
地元の方に愛されている洋菓子店でもある純喫茶店。でもそのレトロな店構えやメニューが魅力で世界中からお客さんを集めているのですね。
名古屋というとコメダ珈琲ですが、ボンボンの創業はそれより古いので、名古屋でレトロな純喫茶をというときの候補にどうぞ。この店舗はわざわざ足を運ぶだけの価値があります。
基本情報
店名 | 洋菓子・喫茶ボンボン |
住所 | 愛知県名古屋市東区泉2丁目1−22 MAP |
最寄駅 | 名古屋市営地下鉄桜通線 高岳駅から徒歩4分、駐車場もあり |
定休日 | 不定 |
営業時間 | 8:00 – 21:00 |
禁煙・喫煙 | 全席禁煙 |
営業時間、定休日などは変更になる可能性があります。