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1972年(昭和47年)創業の神田神保町の老舗喫茶店です。昭和レトロな雰囲気を醸し出しつつも、店名の漢字からも伝わるようにちょっと民藝の香りもする和風な喫茶店です。
立地と歴史
靖国通りから神田すずらん通り方面へ一本入ると、白い暖簾に平仮名で大きく「ぶらじる」と書かれた文字が目に留まります。
古書店に囲まれた神保町の中でも一際目立つこの暖簾が目印です。
ここに暖簾が出てるので、暖簾をくぐるとお店があると思いますが、実は違います。お店の入り口は暖簾の先の階段を降りた地下にあります。
2016年にマツコの知らない世界で取り上げられたので、更に有名になった喫茶店でもあります。
店構え
路面店ではないので、このような階段を降りると入口があります。階段の手前にはアクリルボックスが飾ってあって店内の写真とか店内の絵とか、コーヒーミルとかが飾ってあります。▼
ここから徒歩1分ほどの場所に姉妹店のシャンソンのかかるラドリオとアルゼンチンタンゴのかかるミロンガ・ヌオーバがありますよ。
店内
床は煉瓦色のタイルが敷き詰められています。壁は塗り壁、喫煙可能店なので、相当アイボリー化がすすんでいます。
ぶらじるのいいところは、完全なる分煙である事です。地下は階段を降りて右側の小部屋が禁煙の部屋。左側の広い方が喫煙部屋です。
喫煙部屋は広く、囲炉裏を囲む席もあったりして、和風な居酒屋か和食屋さんの佇まいです。置いてあるものも民藝品などが多く、なんとなく飛騨高山あたりの和食屋さんにでも入り込んだかのような錯覚に陥ります。
しかし、喫煙部屋へ向かう通路の壁は一面自家焙煎の珈琲豆で埋め尽くされており、やっぱり立派な喫茶店なんですよねぇ。▼
私はタバコを吸わないので禁煙の小部屋へ。
禁煙の小部屋は、腰壁がまわっていて、4人席のテーブルが4つ。
テーブルは木の天板に一本脚。椅子はやっぱり居酒屋風の木の椅子に座布団です。信楽焼の狸がコーナーにちょこんといますね。▼
メニュー
年季の入った木製のメニュー表の表紙です。結構厚みがあるので期待大です。▼
最初のページには、期間限定珈琲が。この日はケニアでした。▼
昔ながらの直火式焙煎機を使って焙煎から手掛けるコーヒー豆は、浅煎りから深煎りまで幅広い煎り具合をそろえています。
珈琲には苦味と酸味がわかりやすく表示されているので、自分好みの一杯を見つけましょう。
マツコの知らない世界で取り上げられたのは、ストレートコーヒーの上から2番目ペルーチャンマイヨです。テレビで紹介されました!とかそういう掲示が一切ないのがいいですね。▼
紅茶やアラカルトのメニューです。▼
テーブル横にはアラカルトコーヒーのメニューも▼
ケーキの種類です。手描きのメニューが温かみがあっていいですね。▼
写真じゃなくて手描きの絵のせいか、どれもこれも美味しそうです。▼
オーダー
迷いつつも、珈琲は期間限定のケニアと、ケーキはレアチーズケーキにしました。鉄板の組み合わせです。▼
木製テーブルの年輪と美味しそうなケーキと漆黒の珈琲。いい時間だぁ▼
禁煙の小部屋の出入口が見える場所に座ったのですが、ひっきりなしにお客さんがやって来ます。ただ、圧倒的に迷うことなく喫煙部屋に向かう人が多いですね。
神保町界隈の喫茶店もだいぶ禁煙化が進んでいるようなので、愛煙家のオアシスなのかもしれません。
ポイント
いただいた珈琲が気に入ったら、珈琲豆を購入して自宅で飲むこともできます。ケニアは深煎りで苦味のある力強い系だったので、次は浅煎りで酸味のあるフルーティ系をトライしてみたいです。▼
私が1人でしみじみしていると、あとから男性2人組がやって来て、おしゃべりを始めたので、狭い禁煙ルームでは、聞き耳を立てなくても会話が自然と耳に入って来ます。
その会話の中で気になったのが、お酒の席では酔っぱらう前のほんの少しの時間の事しか覚えてないけど、喫茶店巡りは味も雰囲気もちゃんと記憶に残っていいなぁと。これは、ありだなぁ。なんて盛り上がりながら、男性2人で仲良くケーキセットを食べていました。
なるほどね。
基本情報
店名 | 自家焙煎珈琲屋 神田伯剌西爾(カンダブラジル) |
住所 | 千代田区神田神保町1丁目7 書泉グランデ脇小宮山ビル MAP |
最寄駅 | 神保町駅徒歩約3分 |
定休日 | |
営業時間 |
11:00 – 21:00 (日・祝は19:00まで) |
禁煙・喫煙 | 分煙 |
営業時間、定休日などは変更になる可能性があります。