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外観
成城5丁目猪俣庭園は成城学園駅から徒歩で8分ほどの閑静な高級住宅街にあります。
1967年竣工なので築54年の邸宅です。
設計は吉田五十八で、この家の主人の猪俣猛さんとは知り合いだった縁で設計をされたそうです。
猪俣猛さんは、(財)労務行政研究所の理事長を務めた方で、ご夫妻が亡くなられたあと、御子息が世田谷区に寄付をしました。現在は一般財団法人世田谷トラストまちづくりによって一般公開しています。無料で誰でも見学が可能なので行ってみました。ちなみに月曜はお休みですので注意してください。
門構えからかなり立派な邸宅なのがうかがえます。▼

門を潜るとそこは京都かしら?という位しっとりとした雰囲気の漂う数寄屋づくりの和風建築です。
さすが吉田五十八です。▼

玄関までのアプローチからして一般的な住宅とは一線を画しています。▼

図面
こちらが猪俣邸の図面です▼

内観
居間、夫人室、和室、書斎と続く南側の開口部は、雨戸、網戸、硝子戸、障子戸をすべて引き込み戸にして、開け放つと戸袋のない、壁だけのすっきりした外観になり、庭の眺望を防げない工夫がされています。
どの部屋からも日本庭園が眼前に広がる工夫です。

雨戸に障子に網戸にとすべてがすっきりと収まるように多重のレールは吉田五十八の特徴の一つかもしれません。

レールさえも美しい▼

部屋
ここは洋室です。▼

庭園側から洋室をみた様子です。開口部が広くてまるでテラスですね。▼

和室から図書展示室をみた様子です。▼

こちらは茶室です。▼

武家屋敷風の趣がある数寄屋造りで100坪の木造平屋建ての住宅です。
そのまま屋根をのせると屋根が大きくなりすぎ美観を損なうため、中庭を二つ設けて大屋根、中屋根、小屋根と三つの屋根によって構成されています。▼

猪俣氏は吉田五十八の建築である自邸を大変価値のあるものと大切に考えていて、後世に残すことを強く希望していたそうです。
その遺志をついで御子息が寄付をして現在は維持管理されているわけです。図書展示室には吉田五十八関連の書籍が展示されています。
ここで吉田五十八について学ぶことができますから吉田五十八って誰?っていう方でも楽しめる工夫がされています。▼

吉田五十八が手掛けた建築を写真で見ることができます。▼

立地
成城学園前駅から徒歩で6分ほどです。見学者を受け入れるために手を入れたとはいえ、保存状態がよく築50年以上経過しているとは思えない和風建築です。
数寄屋づくりの住宅はどんどん減ってきている昨今、昭和を感じながら畳に座って日本庭園を眺めるていると、どこか遠くへ来たような気持ちになれます。
すぐ近くに猪俣邸と同じくらいに開業したとんかつ椿があるので、庭園見学の前に腹ごしらえをするものいいですね。
成城5丁目猪俣庭園
世田谷区成城5丁目12−19 MAP








