目次
立地
恵比寿の駅から駒沢通りを青山方面に坂を登っていくと広尾高校の交差点の手前にあるのがpapascafe/パパスカフェです。
昭和レトロな喫茶店や純喫茶というより、パリのカフェをそのまま持ってきたようなとってもおしゃれなカフェです。
広尾の駅からも恵比寿の駅からも渋谷駅からも表参道からもそこそこ遠い閑静な場所なので主に近隣の住民や会社勤めの人が多いのではないでしょうか。ちょっと歩くと日本画専門の山種美術館があります。
パパスカフェは2020年3月に亡くなったデザイナー荒牧太郎氏が1978年に立ち上げたアパレルブランドpapasのカフェです。
丸の内が本店で広尾と新宿高島屋、二子玉川高島屋など都内に4店舗、地方に3店舗で7店舗の展開です。かつては青山の骨董通りにも店舗がありましたし、つい最近まで恵比寿ガーデンプレイスにもありましたが、青山店は2010年頃、恵比寿は2018年7月に閉店しています。
メンズのブランドPapasとレディースのマドモアゼルノンノを中心としたアパレル会社ですが、現在はBIGIグループに属しています。
「PAPAS」の名称は、アメリカ文豪のアーネスト・ヘミングウェイの愛称「パパ」が由来で、大人の男性のための「パパス」という意味合いが込められています。
店構え
コンセプトの「パリの下町のカフェをそのまま持ってきたようなお店」の通り、本当にパリの下町のカフェのようです。
時間が経っていい感じに古びてきたのが、更にそのパリの下町感を盛り上げています。
文化服装学院出身のパパスのデザイナー荒牧太郎のこだわりが詰まった店舗です。
黄色いネオンのサインが可愛い。▼
店内
天井は美しい朱色のスタッコです。
入り口の扉のしつらえや置いてるある絵画、小物に至るまでこだわりが詰まっています。▼
こちら側は開放されてテラス席となります。▼
外の席ではタバコを吸うことが可能です。▼
メニュー
11:00-15:00はランチメニューがあります。
通常のドリンクメニューです。▼
フードメニュー▼
カレーライスもありますよ。丸の内店はパスタがあったりしますが広尾はパスタはありません。▼
あまり開店時間などの情報がないのでこちらをあげておきます。
11:00-18:30です。
週末のお昼時は満席で入れないなんてこともあります。▼
オーダー
ランチメニューの中からホットプレスサンドイッチのハムです。
グリーンサラダとポテトサラダが添えられています。▼
中央にハムがぎっしりです。▼
こちらはトーストサンドイッチのチーズです。▼
厚めに切ったカマンベールチーズが挟まっていてトロリと溶けています。シンプルだけどとっても美味しいです。
このカマンベールサンドは家でも真似したい。▼
セットのドリンクはホットコーヒーです。▼
ポイント
荒牧氏が文化服装学院を出てマドモアゼルノンノを原宿のお店からスタートさせ後にパパスを立ち上げて大成功を収めたパパスカンパニーのカフェは隆盛を極めた90年代と変わらない空気が流れています。
アパレルブランドパパスあってのパパスカフェです。
遡ると長い間三国連太郎氏をモデルに広告を流していたパパスですが、三国連太郎さんが亡くなり、その後建築家のエドワード鈴木氏がモデルをしていたのを見かけた事があります。しかし、エドワード鈴木氏も2019年に亡くなっています。さらにデザイナーの荒牧氏が2020年に亡くなり、現在誰がデザインを引き継いでいるのかわかりませんが、パパスカフェ広尾は長く続いて欲しいと思っています。
ポイントはいつまでもパリの下町のカフェの如く続いて欲しいという事です。
パパスカフェ広尾店はパパスカンパニーの本社がすぐ隣にあって荒牧太郎氏が仕事の合間のランチをパパスで食べたいからここに開業したとかそうでないとか、、、。この距離感、あながち嘘ではなさそうです。
駒沢通りのパパスカンパニーには、荒牧太郎氏がここにダビデ像を!と言ってビルの中心にダビデ像がパパスカンパニーの守護神のように立っています。
荒牧氏亡き後今後パパスとパパスカフェがどのように舵を切っていくのか注目したいと思います。
パパスカフェ広尾
渋谷区広尾2丁目1−17 MAP