目次
立地と歴史
神保町の交差点の宝くじ売り場を右手に見てから白山通りを水道橋方面へ少し歩くと通り沿いから少し後退して立っているビルがあります。前方ばかり見ていると行き過ぎてしまうくらい交差点からすぐです。
そのビルに赤いテントが出ていてそのテントの先の階段を地下へ降りるとお店です。
トロワバグは1976年創業で生豆をじっくり寝かせてから焙煎するオールドビーンズをネルドリップで丁寧に淹れたこだわりのエイジングコーヒーを創業から変わらず出し続けています。
店構え
ビルの地下なので1階には赤いテントとこのような看板が出ています。
初めていく方は道路沿いにも看板がありますので見逃さないように。▼
地下への階段です。トロワバグのロゴには三つの輪がデザインされています。
トロワバグとはフランス語で三つの輪という意味で、このお店のオーナーが三輪さんだからなんです。
現在は初代オーナーの娘さんが二代目としてお店に立たれています。▼
店内
お店には入り口にサンドブラストされたガラスの間仕切りがあります。
勝手な偏見ですが、店内にサンドブラストガラスがあるお店に間違いはないです。サンドブラストは当然手作りですからそれなりに高価です。ここにブラストで模様がなくても機能に変わりがありませんが、それでも導入しようという店主の心意気を感じるのです。
表参道のカフェレジェグルニエにも立派なサンドブラストの間仕切りがあります。ここの空間は昭和レトロというよりフランスのアンティークなインテリアです。▼
このお店のインテリアはこのブログでも紹介した広尾のアンセーニュダングル、原宿のアンセーニュダングル、外苑前のカフェ香咲の内装を手掛けた松樹新平です。
漆喰の壁に木の腰壁、フランスを意識したアンティークな店内、どことなく共通するものを感じる空間です。▼
メニュー
メニューはとっても豊富です。素敵な手帳のようなメニューですね。手にしっくりくる感じが心地いです。
コーヒーも種類が豊富です▼
トロワバグサラダはテレビ朝日の「マツコ&有吉 かりそめ天国」で取り上げられた一品です。
店内を禁煙にしてから女性客が増えたので、従来の定番メニューのグラタントーストを半分にしてサラダの量を増やした「たっぷりトロワバグサラダとハーフグラタントースト」を新メニューに加えたら、すごく人気が出たそうです。
時代や客層に合わせて柔軟に変化させているのは両親のお店を引き継いで10年以上の二代目女性店主です。▼
小倉バタートーストも女性客をターゲットに加えた新メニューです▼
オーダー
神保町に来たのでスマトラカレー共栄堂でカレーを食べた後だったので食後のコーヒーをいただきました。さすがこだわりのコーヒー。とても美味しかった。▼
こちらはカフェオレです。カレーの後のチャイのような気分でいただきました。▼
ポイント
ポイントは創業から変わらない味と時代に応じて変化するメニューです。
こだわりのオールドコーヒーの味はちゃんと初代から引き継ぎつつ、メニューは客層やニーズに応じて新メニューを加えていくというのが二代目らしくてこのお店を応援したくなるポイントですね。
そして、創業から変わらないものとしてはこの落ち着く空間です。
赤い椅子と漆喰の壁と大理石の床、創業時に本物を使っていれば、何年経っても古さではなく味が出てくるものです。▼
もうすぐ創業50年を迎えるカフェトロワバグロが今後どのように変化して、どのように伝統を守っていくのか、たびたび立ち寄りたくなるお店です。次回はお腹を空かせて行ってグラタントーストをいただこう。
カフェトロワバグ
千代田区神田神保町1丁目12−1 MAP